MBAホルダーによるロジカル婚活w

タイトルのまんま。だけど婚活って往々にして感情がからむのでロジカルでいられるかわからん。。

とあるネット婚活サービスの中身 ーいくら稼いでるの?ー 

終身雇用、年功序列、右肩上がりの成長の時代は終わり、専業主婦なぞ贅沢な世の中となってしまった。
 
そんな中、世論調査でも結婚後は女性に働いてもらいたいという男性の割合は急増している。
給与が上がりづらい状態で良い生活をするには、ダブルインカムにするのが手っ取り早い方法だからだ。ということで、今回は収入の話。
 
若干のアウトライヤー(異常値)を除けば、おそらく妥当な数字だと思う。一番多いのが200万~400万円で約6割が該当。
女性、20代がメイン、大都市圏が多いということを考えれば、こんな感じだろう。
ちなみに女性の平均年収(正社員、全年齢)は300万円台半ばらしい。
 
ただし、年収はセンシティブな情報であるせいか、他の項目(13~15万)と違い、5.6万人程度しか入力していないのでどれだけ母集団の数字に近いかは分からない。
 
  人数 構成比
~200万円 13,297 23.9%
200~400万円 32,941 59.3%
400~600万円 8,023 14.4%
600~800万円 999 1.8%
800~1000万円 184 0.3%
1000~1500万円 82 0.1%
1500~2000万円 20 0.0%
2000~3000万円 11 0.0%
3000万円~ 28 0.1%
合計 55,585 100.0%
誤差 254,171  
   
 
1,000万円までは200万円刻みなんだけど、とある女性が面白いことを言っていた。
 
「私は年収500万以上の男性を選びたい。だけど400~600万円というレンジだと、400万円の人も599万円の人も同じ枠に入ってしまうので、600万円以上の男性を選んでいる。500万~という区分があればもうちょっと対象範囲を広げられるのに」
 
確かにそのとおりである。同じく200万円と399万円では倍近い差があるので、このレンジ区分は考えた方がいいだろうね。
 
まとめ
 
・このアプリ利用者の年収は世の中の実態に近い
・年収レンジの区分がおおざっぱなので、区分のせいで潜在的なパートナーを見落とす可能性がある
・条件検索で年収を選ぶと、女性の多くは検索に引っかからなくなる(←ここすごい重要。そのうち説明します)

とあるネット婚活サービスの中身 ー学歴はどんな感じ?ー

今回は学歴について

 
結論から言って、このアプリの利用者は世間一般の学歴とそんなに変わらない学歴の集団だと思われる。
 
2000年を超えたあたりから女性の短大・大学への進学率は50%を超えており、2008年ころには50%台後半になっている。
専門学校への進学率は10%代半ばあたりだから、70%弱の人が高校より上の学歴となっている。
 
アプリのデータを見ると、短大/専門学校(この二つが一緒になっていて区分できない。。。)と大学卒の構成比はそれぞれ、34.9%、34.6%、合計69.5%となっており、世の中平均とほぼ同等である。
 
  人数 構成比
高校卒 35,799 24.3%
短大/専門学校卒 51,346 34.9%
大学卒 50,954 34.6%
大学院卒 2,687 1.8%
その他 6,433 4.4%
合計 147,219 100.0%
誤差 162,537  
 
ただし、世の中全体では、東京や京都、名古屋のような都市部は進学率が高く、このアプリの居住地が東京に偏っていることを考えると、世の中の全体より若干学歴が低めなのかもしれない。
 
まあ、こんな分布の話はどうでもよくて、問題は男性が女性の学歴についてどう思うかだろう。
一般的に男性は、女性の学歴については女性が男性の学歴を気にするほどには気にしない、女性の方が学歴が高いと敬遠するという傾向があると思う。
 
学歴の欄に学校名を書くところがあるが、個人的には、「低学歴な男はお断りよ!」とか、「この学歴にビビって私にアプローチできない男には用はないわよ!」という相手を選別する意図がない限り、一流大学の人は大学名を書かない方がいいんじゃないかな~とおもう。
 
一番大学名を見るのが慶応。京都大学とか、早稲田大学とか書いているひとも結構いるんだけど、上述したように特別な意図がないなら隠した方が男からのアプローチは確実に増えると思う。
というか、これと同等の学歴以上の男だけをもとめるなら、そういうセグメントを対象としているサービスの方へ行くべきだろう。
 
まとめ
 
アプリ利用者の学歴は世の中の人の学歴とほぼ同じように分布している
・大学名を書くかどうかはよく考えた方が良い

 

とあるネット婚活サービスの中身 -どこの出身なの?-

今回は女性ユーザーの出身地について。
自分は女性の出身地ってあんまり気にしないんだけど(そもそも本人がコントロールできないし、出身と育った場所ってちがうし)、考え方によっては結構重要なファクターなのかもしれない。
 
・出身地が近いと話があう
・特徴のある都道府県出身だと会話が広がる(いつも思うんだけど、千葉とか埼玉出身っていってもあんまり会話が広がらないw)
・出産・育児のサポートを得るには近いほうが良い
 
等々。自分の中で重要な社会問題の一つが少子化なんだけど、出産・育児サポートがあれば多少はよくなると思っている。
ということは勤務地と出身地が近いほうが有利になるのでは・・・と思っている。
 
さて、出身地の分布なんだけど、これは居住地と違って、実際の人口分布に近い。
以下の分布表を見れば、わかってもらえると思う。
 
  人数 構成比
北海道 7,054 5.1%
青森県 1,418 1.0%
岩手県 1,299 0.9%
宮城県 2,330 1.7%
秋田県 1,015 0.7%
山形県 1,164 0.8%
福島県 2,268 1.6%
茨城県 2,557 1.9%
栃木県 1,824 1.3%
群馬県 1,765 1.3%
埼玉県 6,040 4.4%
千葉県 5,232 3.8%
東京都 14,697 10.7%
神奈川県 8,903 6.5%
新潟県 2,059 1.5%
富山県 820 0.6%
石川県 972 0.7%
福井県 669 0.5%
山梨県 716 0.5%
長野県 1,946 1.4%
岐阜県 2,122 1.5%
静岡県 3,871 2.8%
愛知県 7,743 5.6%
三重県 1,648 1.2%
滋賀県 1,201 0.9%
京都府 3,524 2.6%
大阪府 11,560 8.4%
兵庫県 7,374 5.4%
奈良県 1,635 1.2%
和歌山県 991 0.7%
鳥取県 522 0.4%
島根県 647 0.5%
岡山県 2,210 1.6%
広島県 3,204 2.3%
山口県 1,387 1.0%
徳島県 734 0.5%
香川県 1,043 0.8%
愛媛県 1,467 1.1%
高知県 608 0.4%
福岡県 6,201 4.5%
佐賀県 846 0.6%
長崎県 1,871 1.4%
熊本県 1,992 1.4%
大分県 1,250 0.9%
宮崎県 1,335 1.0%
鹿児島県 2,100 1.5%
沖縄県 1,456 1.1%
その他   0.0%
日本合計 135,290 98.2%
海外 2,520 1.8%
合計 137,810 100.0%
誤差 171,946 124.8%
 
ところで、上記の構成比と居住地の構成比を引くと出身地から現居住地への移動の様子がなんとなくわかる。
これだけ見てると東京一極集中が、とくに20~30代でおこっているのは事実であるといえよう。
もしくは地方出身者が、大都市に来て出会いを探している・・・というのがこのマッチングサイトのユーザーの特徴なのかもしれない。
 
まとめ
・出身別構成比は人口構成比に近く、不自然ではない
・人によっては出身地情報はものすごい重要である
地方出身者が大都市圏に移ってきて出会いを求めている可能性が高

とあるネット婚活サービスの中身 -どこに住んでるの?-

今回は女性ユーザーの居住地の話。
 
一言でいうと、こういうマッチングサービスってのは大都市圏向けのサービスだということ。
サービス提供者がこうなることを想定していたかわからないけど、結果的には大都市在住者が多く利用しているといえる。
 
実はこのリサーチをする前は地方の方が利用割合高いんじゃないかな~と勝手に思っていたが、実際は真逆だったw
 
たとえば東京在住の利用者は全体の35%超と明らかに東京に偏っている。
東京、埼玉、神奈川、千葉だけで全体の47%超とほぼ半分を占めている。
 
人口全体に占める東京の人口は10%強、15歳~65歳という年齢層に限ってみても11%強なので、ユーザーの偏りは明らかである。
※実質ユーザーでないユーザーが多く、そういう人たちが居住地を東京にしていた場合、東京の割合が高くなっているとかそういう可能性も否定できない
 
一番少ないのが鳥取県で678人なんだけど、678人を母数として、それなりの条件検索をすると、ほとんど合致する人いないんじゃないかな~
 
都道府県別の人数と構成比はこんな感じ。
 
  人数 構成比
北海道 10,328 3.5%
青森県 1,591 0.5%
岩手県 1,360 0.5%
宮城県 3,745 1.3%
秋田県 915 0.3%
山形県 1,181 0.4%
福島県 2,292 0.8%
茨城県 3,059 1.0%
栃木県 2,251 0.8%
群馬県 2,176 0.7%
埼玉県 9,924 3.3%
千葉県 8,903 3.0%
東京都 106,530 35.8%
神奈川県 15,739 5.3%
新潟県 2,254 0.8%
富山県 1,115 0.4%
石川県 1,471 0.5%
福井県 931 0.3%
山梨県 906 0.3%
長野県 2,178 0.7%
岐阜県 2,813 0.9%
静岡県 4,970 1.7%
愛知県 13,195 4.4%
三重県 2,289 0.8%
滋賀県 2,020 0.7%
京都府 5,707 1.9%
大阪府 22,487 7.6%
兵庫県 11,048 3.7%
奈良県 2,530 0.8%
和歌山県 1,238 0.4%
鳥取県 678 0.2%
島根県 742 0.2%
岡山県 3,318 1.1%
広島県 4,776 1.6%
山口県 1,796 0.6%
徳島県 947 0.3%
香川県 1,504 0.5%
愛媛県 1,978 0.7%
高知県 800 0.3%
福岡県 11,245 3.8%
佐賀県 1,297 0.4%
長崎県 2,136 0.7%
熊本県 2,739 0.9%
大分県 1,706 0.6%
宮崎県 1,780 0.6%
鹿児島県 2,737 0.9%
沖縄県 2,454 0.8%
その他 4,750 1.6%
日本合計 294,529 98.9%
海外 3,305 1.1%
合計 297,834 100.0%
誤差 11,922 4.0%
 
ちなみに海外在住の日本人ユーザーであったり、日本人以外のユーザーも結構いたりする。
なんか、居住地ジンバブエとかユーザーがいたが、これはどう見ても嘘のはずw
 
まとめ
・どう見ても大都市圏向けのサービスである
・地方だと母数が少なすぎて、条件に合致した人が見つからないかも
・実質利用していないユーザーが半分以上いるので、母数はこの半分以下だとみるべき。そうなると鳥取は300人とかになっちゃうのね。。。

 

とあるネット婚活サービスの中身 -何歳くらいの人が利用してるの?-

今回は女性ユーザーの年齢について考えてみる。
 
結論から言うと、このサービスは20~30代の利用者がほとんどだ。
まあ、当たり前だよね。18歳未満は利用できないし、そもそも婚活という目的があるんで、その年齢層がユーザーとなっているのが当たり前であるわけで。
 
内訳はこんな感じ。
 
  母集団(人) 構成比
18,19才 8,136 2.6%
20~24 97,136 31.4%
25~29 96,260 31.1%
30~34 52,977 17.1%
35~39 28,531 9.2%
40~44 14,596 4.7%
45~49 7,008 2.3%
50~54 3,375 1.1%
55~59 971 0.3%
60~64 294 0.1%
65~ 462 0.1%
合計 309,746 100.0%
※合計と登録ユーザー数は若干合わないが誤差の範囲
 
20代だけで62%と、大半は20代の女性。婚活適齢期の多くの男性は20代を選ぶ傾向にあるらしいので、これは男性にとっては朗報であろう。
 
ただ、男性が40代だったりすると、大半のターゲットとは10歳以上離れてしまう。
最近、マスコミなんかで40代でもモテる男性がいるとか、10歳以上離れた男性に興味がある女性が増えている・・・というようなことが言われてたりもするが、ああいうのは鵜呑みにしてはいけない。
大体の場合、年の差は5歳以内に収まっているカップルが多いからだ。
 
要はなにが言いたいかというと、もしあなたが40代の男性だったら。ターゲットとなる女性の数はものすごく少ないよ、ということである。
おそらくそういう人は、他のサービスを利用したほうが良いのかもしれない。
 
まとめ
 
・女性ユーザーは20代が大半
・20歳未満、40差異以上はレンジ外と見た方が良い
・30後半以降の男性は、何か女性を引き付けるもの(高収入とかw)がないと厳しいかもしれない

 

とあるネット婚活サービスの中身 -どんなお仕事してるの?-

条件検索の一つに「職業」ってのがあるんだけど、なんかずいぶんいい加減なデータだなと思う。
そもそも選択肢を見ると業種なのか、勤務先の企業規模なのか、職種なのかごちゃ混ぜになっていてよくわからないw
 
たとえば、「上場企業」という選択肢と「大手商社」ってのがあるんだけど、いわゆる大手商社(総合商社の事だとすると)は上場企業だし、「会社員」って選択肢を選ぶ人もいるかもしれない。
まあ、俺が「大手商社」勤務だったら「上場企業」や「会社員」は選ばずに「大手商社」選ぶけどね。モテそうだからw
 
区分をするなら、「経営者・役員」「会社員」「公務員」「自営業」「フリーランス」とかこんな感じになるんだろうけど、そうはなっていない。
見た感じ、特徴のある職業/職種や、威張れそうな職業/職種が選択肢に含まれている。
 
たとえば、「医者」、「外資金融」、「弁護士」、「客室乗務員」(なぜフライトアテンダントにしないんだろう。。。)、「芸能・モデル」とかはそういう例だろね。
いかにも金持ち、美人そうなにおいがするでしょ?w
 
まあ、このデータは区分がしっかりしていないので、参考程度に見てくれればよいのかなと思う。
と、頭でわかっていても「客室乗務員」とマッチングするとニヤニヤする男は多いんだろうな~w
 
 
  人数 構成比
会社員 32,557 22.4%
事務員 12,909 8.9%
学生 12,578 8.6%
看護師 8,601 5.9%
接客業 7,946 5.5%
保育士 6,477 4.4%
アパレル 5,602 3.8%
福祉介護 4,237 2.9%
美容関係 3,558 2.4%
公務員 3,433 2.4%
自由業 2,524 1.7%
受付 2,359 1.6%
大手企業 2,253 1.5%
教育関連 1,970 1.4%
IT関連 1,778 1.2%
調理師・栄養士 1,377 0.9%
クリエイター 1,249 0.9%
金融 1,191 0.8%
食品関連 1,146 0.8%
WEB業界 648 0.4%
経営者・役員 637 0.4%
秘書 586 0.4%
広告 582 0.4%
旅行関係 550 0.4%
上場企業 525 0.4%
ブライダル 461 0.3%
保険 323 0.2%
エンターテイメント 298 0.2%
マスコミ 297 0.2%
不動産 297 0.2%
芸能・モデル 258 0.2%
大手外資 240 0.2%
医師 233 0.2%
製薬 220 0.2%
客室乗務員 190 0.1%
イベントコンパニオン 139 0.1%
コンサル 131 0.1%
外資金融 118 0.1%
大手商社 80 0.1%
弁護士 37 0.0%
公認会計士 21 0.0%
アナウンサー 16 0.0%
その他 25,015 17.2%
合計 145,647 100.0%
 
ちなみに前述しているけど、データは女性のみなので。
 
まとめ
・(仮に全ユーザーが正直に申告していたとしても)職業は参考程度にしかならない
・ユーザーは基本的に自分に有利な(異性によく見える)職業を書こうとするはず(男性の企業内弁護士は会社員を選択せず、弁護士と表示すると思うよ、モテたいなら)

とあるネット婚活サービスの中身 -アクティブユーザー数編-

前回、実質ユーザー数について触れた。今回はアクティブユーザー数編である。
潜在的対象者数を考えるときに、いちばん重要なのがアクティブユーザー数である。
 
実質ユーザー数は、まだサービスに登録している(退会していない)というだけであって、サービスをもう利用していない可能性がある。
それをジャッジするのが「最終ログイン」という項目だ。
 
ちなみに最終ログインの選択肢別に人数を見るとこうなる。
 
  人数
24時間以内 50,410
3日以内 65,739
1週間以内 78,343
2週間以内 91,172
1か月以内 105,562
3か月以内 134,699
3か月以上 175,081
オンライン 2,226
人数は「3か月以内」までは累計値(3日以内の6.6万人には24時間以内の5万人も含まれている)なので、注意されたい。
どこまでをアクティブというかが難しいが、3か月以上(アクセスしていない)人はどう考えてもアクティブではない。逆に3か月以内にログインした人は10.6万人しかいないわけだ。
 
ちなみにダブりを除いて、合計すると登録ユーザー数の約31万人となる。3か月以内の人数が13.5万人なので、ここでも実質ユーザーが13~15万人であることを裏付けることができる。
 
参考までに1か月以内にログインしている人に限ってみてみるとこんな感じ。
 
  人数 構成比
24時間以内 50,410 47.8%
3日以内 15,329 14.5%
1週間以内 12,604 11.9%
2週間以内 12,829 12.2%
1か月以内 14,390 13.6%
合計(オンライン除く) 105,562 100.0%
 
個人的には2週間以上ログインしてなければ、もうアクティブではないと思う。だって、他の人から「いいね」が来たり、メッセージが来たりしてそれを見ようとすると、自然とログインするだろうし、仮に2週間だれからも「いいね」やメッセージが来なかったら、、、(以下省略)
 
ここまででわかったと思うが、女性の登録ユーザーは約31万人いることになっているが、あなたがネット婚活をしようと思っていざログインしたとしても9.1万人の女性としか接触可能性がないのである。
この人数が多いとみるか、少ないとみるか。次から解説する他の要素も見てからジャッジしてほしい。
 
まとめ
・ネット系サービスで重要なのはアクティブユーザー数。これは利用者、業者どちらにとっても重要
・婚活が目的なら、アクセス頻度が重要。特に魅力的な異性は「いいね」やメッセージをもらうことが多いから、頻繁にアクセスしているのがふつう